今日3月20日は、平成7年(1995)に宗教団体であったオウム真理教によって地下鉄サリン事件−Wikipediaが引き起こされた日であります。拙ブログの見解は、【オウム真理教 地下鉄サリン事件から15年】などもご参照ください。
今年の1月、同教団の信者であった平田信被告が出頭したりと、若干オウム関連事件に関心が高まっているとも思っていますので、改めて、風化をさせないように、記事にしておきます。
昨年は、東日本大震災が起きてまだ9日目だというので、記事にする余裕も無かったようです。
さて、改めて、地下鉄サリン事件を概観してみます。この事件は、引き起こした動機は、同教団に対する警察による強制捜査を逸らす目的であったとされています。この事件を前に、既に同教団は、公証人役場事務長逮捕監禁致死事件や、坂本堤弁護士一家殺害事件などの疑惑追及の動きがあり、よって、社会の混乱を狙った、極めて独善的なテロ行為でございました。
発生したのは、帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)の霞ヶ関駅を通る、営団地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線の乗客が標的とされ、処理に当たった駅員にも被害が出ています。
使用されたのは、20世紀初頭に合成され、第二次世界大戦時にナチスドイツによって量産されたことで知られる神経ガス兵器のサリンであります。サリンが散布されたこの事件は、大都市の民間人を標的とした世界初の毒ガステロ事件とされ、世界中に衝撃が走りました。これにより、死者は12人(後に1人が加わる)負傷者は約6,300人とされています。
事件そのものは、発生から2日後の3月22日に、警視庁が新興宗教団体オウム真理教に対する強制捜査を実施し、事件への関与が判明した教団の幹部クラスの信者が逮捕され、林郁夫の自供がきっかけとなって全容が明らかになり、5月16日に教団教祖の麻原彰晃が事件の首謀者として逮捕されるなどしています。
東京地方裁判所では、首謀者の麻原彰晃を始め、林郁夫を除く散布実行犯全員に死刑を言い渡しています。2009年(平成21年)12月10日、最高裁判所で上告が棄却されたため、総合調整役である井上嘉浩の死刑が確定しました。
未だに後遺症で悩む方もおられると聞いていますし、オウム真理教を受け継いだ教団も幾つかあるようですし、この事件の解決はまだまだという印象です。しかも、一番動機を知っているはずの麻原彰晃は、答えられない状況とも伝わっています。
アレフに1億6千万円賠償求める オウム被害者支援機構(産経新聞)−Yahoo!ニュース
そして、未だに同教団によって様々な被害に遭われた方々に対する補償も進んでいません。
さて、一方で命を育み、様々な素晴らしい文物を生み出す人もいれば、身勝手に死を振りまく人もいる・・・これが人という生き物だとは分かっておりますが、この事件の様子を聞いた時には本当に驚いたし、不可解でもありました。そして、その時には分かっていなかったわけですが、このオウム真理教という教団自体が、当時の世界の宗教界に流行っていた「原理主義」の一環だという話もあります。いわゆる仏教原理主義ですね。
今思うと、漏れ伝わってくる教義は無理なところが多いし、教祖の活動も、良くこれに人が付いてきたなと思えることも多いのですが、こういうのに引っかかる人の側も問題があるのでしょう。そして、未だに日本全体を見ても、類似したミニカルトは多数あると思われますし、それも含めて解決した事件とは決していえないのであります。
この記事を評価して下さった方は、
にほんブログ村 国内ニュースを1日1回押していただければ幸いです(反応が無い方は[Ctrl]キーを押しながら再度押していただければ幸いです)。
今年の1月、同教団の信者であった平田信被告が出頭したりと、若干オウム関連事件に関心が高まっているとも思っていますので、改めて、風化をさせないように、記事にしておきます。
昨年は、東日本大震災が起きてまだ9日目だというので、記事にする余裕も無かったようです。
さて、改めて、地下鉄サリン事件を概観してみます。この事件は、引き起こした動機は、同教団に対する警察による強制捜査を逸らす目的であったとされています。この事件を前に、既に同教団は、公証人役場事務長逮捕監禁致死事件や、坂本堤弁護士一家殺害事件などの疑惑追及の動きがあり、よって、社会の混乱を狙った、極めて独善的なテロ行為でございました。
発生したのは、帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)の霞ヶ関駅を通る、営団地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線の乗客が標的とされ、処理に当たった駅員にも被害が出ています。
使用されたのは、20世紀初頭に合成され、第二次世界大戦時にナチスドイツによって量産されたことで知られる神経ガス兵器のサリンであります。サリンが散布されたこの事件は、大都市の民間人を標的とした世界初の毒ガステロ事件とされ、世界中に衝撃が走りました。これにより、死者は12人(後に1人が加わる)負傷者は約6,300人とされています。
事件そのものは、発生から2日後の3月22日に、警視庁が新興宗教団体オウム真理教に対する強制捜査を実施し、事件への関与が判明した教団の幹部クラスの信者が逮捕され、林郁夫の自供がきっかけとなって全容が明らかになり、5月16日に教団教祖の麻原彰晃が事件の首謀者として逮捕されるなどしています。
東京地方裁判所では、首謀者の麻原彰晃を始め、林郁夫を除く散布実行犯全員に死刑を言い渡しています。2009年(平成21年)12月10日、最高裁判所で上告が棄却されたため、総合調整役である井上嘉浩の死刑が確定しました。
未だに後遺症で悩む方もおられると聞いていますし、オウム真理教を受け継いだ教団も幾つかあるようですし、この事件の解決はまだまだという印象です。しかも、一番動機を知っているはずの麻原彰晃は、答えられない状況とも伝わっています。
アレフに1億6千万円賠償求める オウム被害者支援機構(産経新聞)−Yahoo!ニュース
そして、未だに同教団によって様々な被害に遭われた方々に対する補償も進んでいません。
さて、一方で命を育み、様々な素晴らしい文物を生み出す人もいれば、身勝手に死を振りまく人もいる・・・これが人という生き物だとは分かっておりますが、この事件の様子を聞いた時には本当に驚いたし、不可解でもありました。そして、その時には分かっていなかったわけですが、このオウム真理教という教団自体が、当時の世界の宗教界に流行っていた「原理主義」の一環だという話もあります。いわゆる仏教原理主義ですね。
今思うと、漏れ伝わってくる教義は無理なところが多いし、教祖の活動も、良くこれに人が付いてきたなと思えることも多いのですが、こういうのに引っかかる人の側も問題があるのでしょう。そして、未だに日本全体を見ても、類似したミニカルトは多数あると思われますし、それも含めて解決した事件とは決していえないのであります。
この記事を評価して下さった方は、
