ヨガスタジオと霊感商法　本当に危ないのは宗教法人では無い

＜ヨガスタジオ＞霊感商法と女性２人が損害賠償求め提訴へ（毎日新聞）−Yahoo!ニュース

予め申し上げておきますが、これはまだ損害賠償を求めて「提訴」されただけですので、被告となったヨガスタジオが本当に霊感商法を行っていたかどうかは分かりませんが、しかし、ヨガスタジオの一部には、無宗教を謳いながら、実際には宗教的行為を行う場合があると聞いていますので、その「注意喚起」を目的に、この記事を書きます。

さて、岡山市と広島市の女性２人がヨガスタジオ「イルチブレインヨガ」を経営する「ダンワールドＪＡＰＡＮ（公式サイト）」（本社・名古屋市）と幹部などを相手取り、約５６００万円の損害賠償を求める訴訟を岡山地裁に起こすそうです。

でも、公式サイトを見ましたが、「陰陽五行説」などと合わせた内容で、一歩間違うと、宗教よりも悪質に、人の心身を縛ってきそうです。本来なら、ただの「技術の伝達」であるべきヨガが、「人の生き方」を説く時、それはもはや宗教なのです。よって、拙僧はヨガサークルなどで、人の生き方を説くことを禁止させるべきだと思っています。それを行う場合には、宗教法人格を取り、宗教者として行うべきなのです。

なお、「全国霊感商法対策弁護士連絡会（公式サイト）」によると、全国で同社をめぐる被害相談が相次いでおり、同連絡会の河田英正弁護士（岡山弁護士会）は「恐怖を植え付け大金を支出させる。ヨガ修練に名を借りた霊感商法だ」と訴えており、今回も指導や大金の出費を拒否すると「悪霊がとりつく」などと精神的に支配されたそうです。

また、国民生活センターによると、同社をめぐっては、今年５月までに「高額なコースを勧められる」など３０５件の被害相談が寄せられており、今回の提訴は良い意味での「皮切り」かもしれません。アメリカや韓国でも同様の訴訟が起こされているそうｄすし・・・

それから、色々と調べてみて怪しいなとは思ったのですが、報道にある一文を見て納得しました。同社は、「韓国で設立」された「ダンワールド」の日本法人だそうです。韓国で設立されたというと、あの「統一教会」や「摂理」などの悪質なカルトが思い出されます。

だいたい韓国から入ってきたのに、いきなり日本で全国１００カ所以上のヨガスタジオを開いたという辺り、資金的な流れも気になります。

そして、「ヨガの無料体験」などと会員を募り、指導者が健康や精神状態の不安をあおってヨガのレッスンを勧めることもあるようで、設立者イ・スンホン氏のパワーで守られるなどと話し、高額なセミナーや旅行に参加を強要するそうです。

これでは、ヨガに名を借りたカルトだと断定されても文句は言えないような・・・設立者は、正しく「教祖」というべきかもしれませんね。

今回訴訟を起こす広島市の女性はヨガに関心をもって０６年に入会したものの、「言うことを聞かないと運気が悪くなる」などと拒否できない心理に追い込まれ、新たなヨガスタジオを開設するよう強いられ、計１５４６万円を支払わされたそうです。

同じく岡山市の女性は０８年に入会すると、「先祖を供養してあげなければ、不幸が及ぶ」と恐怖心をあおられ、寄付金など計３１９４万円の支払いを強要されたそうです。拙寺で供養されるなら、この「１０００分の１」でも十分なのに・・・

ヨガのインストラクターの全てが人を騙すとはいいません（同じく、宗教者の全てが悪質とは言えないのです）が、しかし、ヨガインストラクターのくせに、人生などを語る場合、それは騙しが入っています。人生を語り、苦悩からの解脱を説くのは「宗教者」の仕事です。その辺を誤解しないように、皆さまもお気を付けください。技術を学びに行くべきなのです、ヨガの教室にはね。人生の苦悩を脱したいなら、伝統仏教の寺院に行くべきなのです。

かつて、伝統仏教を莫迦にした人が会員であったヨガサークルは、オウム真理教となり、サリンを撒いたのです。ヨガだから安心、では無いのです。

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