犯罪に悪用された携帯電話はドコモだけ

98％がドコモ回線＝犯罪悪用レンタル携帯―契約数に制限なし要因（時事通信）−Yahoo!ニュース

犯罪にレンタル携帯電話が用いられることは、以前から問題視されていましたが、警察庁が回線の提供元を調べたところ、約98％がNTTドコモだったそうです。

こんなところにも、「ドコモだけ」ですよ（笑）

原因として報道されているのは、他の大手通信会社が契約先の事業規模に応じて回線数を制限しているのに対し、ドコモは上限を設けていないことが判明したそうです。契約先が法人の場合、ソフトバンクとKDDI（au）は事業規模に応じて回線数に上限を設けていたが、ドコモは制限していないとのこと。捜査関係者もこれが「一つの大きな要因」とみているみたいです。

なお、ドコモとしては、「携帯電話を悪用した犯罪が起きていることは重大な問題。不正利用の状況を調査して、対策を継続的に検討したい」としているそうですが、まさか、「客は選ばず」を堅持して、ただ数だけ増やすためにこれまで上限を設けなかった、とかいう話なんですかね？？？

さて、レンタル携帯電話は、振り込め詐欺やヤミ金融などへの悪用が目立っている。警察庁は1月以降、認知したヤミ金と利殖勧誘の事件で使われた全てのレンタル携帯について、どこの通信会社の回線かを調べたそうです。

ご苦労なことに、調べた回線は3月まで毎月約200台に上ったそうですが、約98％が大手の1社に集中し、この1社はドコモだったと報道されています。

確かに、同社の携帯電話全体の市場占有率45％（2012年末、総務省などまとめ）を大幅に上回っているわけですが、不正利用が一社に集中というのは、明らかに構造的な問題を感じます。

更に報道では、大手通信会社3社に不正利用への対策を取材したところ、ソフトバンクは契約時に利用目的を確認し、相手がレンタル業者の場合、貸し出す客の本人確認徹底を求める覚書を締結し、違反が疑われる際などの同社による立ち入りや改善指示も盛り込んでいるそうです。

ソフトバンクでは、「レンタル業者にも客の本人確認が法律で義務付けられているが、念押しの意味でやっている」と説明しています。

また、一方、ドコモは「レンタル業者かどうか確認していない。用途を把握できる立場にもない」と消極的で、、KDDIでも、「通信の自由に触れるので、使用目的は聞いていない」としているそうですが、通信の自由と、犯罪への荷担というのは、ワケが違うと思うのですが、もし可能なら、どこの会社もソフトバンク並みの対策をすれば良いのに。

「ドコモは何台でも融通」＝不人気機種は0円で―レンタル携帯業者（時事通信）−Yahoo!ニュース

さて、雑居ビルやマンションの一室にひっそりと「店舗」を設けているレンタル携帯業者があり、扱う回線はNTTドコモが多く、「ドコモだけ」という店もあるそうです。良い宣伝になりますな。

ドコモは、「何台でも融通してくれる」「他の電話会社は厳しい」。契約できる回線数に制限がなく、使い勝手が良いと報道されています。

例えば、とあるレンタル店では、ドコモは全機種があり、店の人は、「何百台でも融通してくれるから他は必要ない」と続けたようです。他のとあるレンタル店も、auとソフトバンクは扱っておらず、「ドコモはお金さえ払えば回線を増やしてくれるけど、他は厳しい」と話したそうです。更に、ドコモは、こういうレンタル会社にも、「4月だけでキャンペーンが2回あり、計250台以上契約した」という話に使われるほど、かなり頑張ってセールスしているようですが、その行き先が間違っているのでは？とあるレンタル店では、ドコモの法人担当から時々、キャンペーンの連絡が入り、売れない機種は0円で入手できるそうです。

店では、識別情報が記録され通話に必要なSIMカードを抜き取り、端末を1台3000円ほどで転売しており、差額として計数十万円を得たそうです。また、SIMカードだけのレンタル需要は多く、電話会社も契約が増えるため、双方にうまみがあるそうですが、この辺、犯罪に荷担して良いという法もないわけで、うまみばかり求めるのも如何かと思いますね。

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