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Channel: つらつら日暮らし
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「トゲのある鐘」・・・なんでも珍百景(笑)

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昨日のことですが、愛知専門尼僧堂・正法寺さまにお伺いして、曹洞宗愛知県尼僧団の現職研修会講師を勤めさせていただいた際に、名古屋だというので、ブログ仲間のバッキーさんにお声掛けしたところ、お忙しい中でもお会いいただき、面白い場所に連れて行って下さいました。その場所は、以下のようなモノがあるのです。



どうです!!このトゲトゲの鐘(笑)・・・いや、(爆)

芸術ならぬ、梵鐘が爆発していますね、岡本太郎さん。ということで、この寺は、名古屋市北区にある曹洞宗の天長山久國寺様でございます。ちょうど、我々が伺った際、地元の東海テレビでも、アイドルっぽい人を使って、取材を敢行していまして、それに居合わせましたが、それくらい、地元では有名で、出来てから時期は経っているようですが、これは凄いですよね。



なお、完成した経緯などをネットでも調べてみましたが、大体以下のようなお話しのようで・・・

1965年に、岡本太郎画伯が(どういう因縁かはちょっと分からないけど)頼まれて制作した梵鐘だそうで、「歓喜の鐘」というそうです。イメージには、曼荼羅なども使っていて、動物や魚などのレリーフに合わせて、幾つもの「角(34本?とのこと)」が突き出ています。何やら打つのが勿体ないような気もします。音色もちょっと聞きたいような気もしましたが、迷惑だと思ったので打ちませんでした。

宮城県栗原市にある拙寺の鐘は、太平洋戦争中に供出させられました。江戸時代の元禄期に出来た、それなりに由緒もある良いものだったと聞いていますが、残念ながら当時の軍国政治の中で取られてしまったわけです。ですけれども、拙僧の祖母が発願して再建され、現在では立派な梵鐘がございます。或る意味、正統派というか、本当に通常の鐘の格好もしていますので、これまでこれで良いと思っていましたが、面白さ、危険さでは歓喜の鐘に勝てません。

この歓喜の鐘は出来てすぐの時、あのNHKが「行く年、来る年」で使ったということですが、さもありなんという気もします。祇園精舎の鐘の声は、「諸行無常の響き」があるそうですが、こちらはどう響くのでしょうか?やっぱり、「人生は爆発だ」、ということなのでしょうかね。

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