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八戸市で国の重要文化財など複数紛失

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「職員に緊張感欠如」八戸市、国重文18点紛失(YomiuriOnline)

青森県八戸市では19日、国重要文化財に指定されている「是川(これかわ)遺跡出土品」の土器など11点と、国重要有形民俗文化財「八戸及び周辺地域の漁撈(ろう)用具」の釣漁具など7点の計18点を紛失したと発表しています。

これは、台帳が不備だったそうで、点検も行われてこなかったことから、なくした時期もはっきりしない状態とのこと。同市では「職員に資料の重要性の認識の甘さや緊張感の欠如があった」としていますが、職務怠慢の批判は免れないことでしょう。

今回紛失した出土品は1962年に指定された633点の一部で、縄文時代晩期のつぼ形土器3点、注口土器3点、土偶5点だそうです。また、図録用写真の有無などから、土器は85〜94年頃、土偶は76〜88年頃紛失したとみられてます。

カギのかかったケースや引き出しに保管していたことから、市では盗難の可能性も含め、持ち出されたとみています。

一方で、漁撈用具は93年に指定された1383点のうち、イカ釣具「ヤマデ」やイワシの油を搾る道具「ドウ」などが紛失しています。保管場所は同市内の収蔵庫だが、指定を受けた後は1度も総点検したことがなく、なくなった時期もわからないとのこと。

市では「経年劣化で処分した可能性が高い」とみていますが、だとすれば、劣化してしまうように保管しておいたことに問題があります。

市では、昨年6月に判明した市立図書館の古文書紛失をきっかけに文化施設の収蔵資料の総点検を行っており、その中で、今回の一件がわかったそうで、すでに文化庁に報告し、今月6日には正式に紛失届を出したようです。

とはいえ、処罰も無いのでしょうし、怠慢の罪を問うことがどこまで出来るのか?それだけが気になります。

また、記者会見した伊藤博章教育長は「市だけでなく国にとっても貴重な文化財を紛失し、深くおわびする。台帳の整備、定期的な点検や職員研修の実施などの再発防止策を万全にしていく」と述べています。

本当に、しっかりして欲しいところです。とはいえ、知られていないだけで、全国に同様の問題が沈殿しているような気もします・・・

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