第６３回『正法眼蔵』勉強会は昨日終了　次回は年明け１月１４日（金）

昨日の、「くりのみ会」の『正法眼蔵』勉強会ですが、１１人（男性５名・女性６名）の方が来られました。初めての方もお一人おられました。年末のご多忙な時期の会でしたが、皆さまありがとうございます

なお、昨日は、『正法眼蔵』「十方」巻の３回目でした。

仏祖の法を稟受するには、かくのごとく参学するなり。外道・魔儻のごとく是非毀辱することあらざるなり。いま真丹国につたはれる仏経を披閲して、一化の始終を覰見するに、釈迦牟尼仏、いまだかつて、他方の諸仏それ劣なり、ととかず、他方の諸仏それ勝なり、ととかず、また、他方の諸仏にあらず、ととかず。おほよそ一代の説教にすべてみえざるところは、諸仏のあひ是非する仏語なり。他方の諸仏また、釈迦牟尼仏を是非したてまつる仏語つたはれず。

この辺から読んでいきましたが、道元禅師は、仏陀釈尊の、経典を全て読んでみても、仏たちが他の仏を毀謗することはなかったと指摘しているのです。よって、我々衆生も、仏教を学ぶ時には、お互いの仏を毀謗することなく、お互いの信仰を毀謗することなく、静かに学んでいきたいものだと思います。他に対して正義を誇る暇があるのなら、まず自らの「吾我」を退治せよ、そのようなことを申し上げたわけです。

なお、昨日は「クリスマスプレゼント」と称して、愛知県全久院に所蔵される、懐弉禅師御真筆「十方」巻の複写（『道元禅師親蹟関係資料集』所収）を、資料として皆さんに見ていただいています。

次回は以下の通りの開催です。「十方」巻を読んでいきます。

●次回（明年１月）の日程

日時：平成２３年１月１４日（金）
　　　　午後６時半〜８時半
場所：東京都江戸川区タワーホール船堀４Ｆ和室（入り口の掲示板でご確認下さい）
　　　　　都営新宿線「船堀駅」の隣



テキスト：『正法眼蔵』「十方」巻（４回目）

参加費（会場費・準備費）
　　一般1,000円
　　学生500円

準備物：テキストは当方で準備しますので、筆記用具をお持ち下さい。
服　装：坐禅をしますので、足を締め付けないゆったりとした格好でお越しください。

●一回毎の流れですが以下の通りです。

『正法眼蔵』「光明」巻音読（15分）
　　※テキストは当方で準備します。
　　　↓
坐禅（座禅）（20分）
　　　↓
拙僧による解説（65分）
　　　↓
質疑応答・雑談（5分）
　　※合間毎に休憩が入ります

●問い合わせ先

メールでお問い合わせいただく場合、この勉強会を主宰されている「くりのみ会」の鈴木先生kurinomi@aa.cyberhome.ne.jpにご連絡下さい。

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