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<東日本大震災>生き残った戸籍と住民基本台帳

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戸籍、住民基本台帳すべて「無事」 バックアップ存在 陸前高田など4市町(産経新聞)−Yahoo!ニュース

以前、【復興への足かせ? 宮城県南三陸町住民データ全消失】という記事にて、宮城県南三陸町の役場が津波に被災したため、戸籍・住民基本台帳が失われたのではないかという報道を紹介しています。

ところが、同町以外にも、役場が津波で壊滅状態となった岩手県陸前高田市と大槌町、宮城県女川町の4市町で、住民基本台帳と戸籍のバックアップデータがすべて確認されたそうです。

無論、バックアップしたその日から震災までの間のデータは欠落するものの、最も重要な住民データは何とか維持されたと報道されています。

これで、安否確認は、更に正確さを増すことでしょう。

4市町の住民基本台帳のデータは津波により喪失しました。しかし、各市町がサーバーなどの保守管理を委託している業者に確認したところ、いずれも被災せずに数カ月以内にバックアップしたデータが残っていたそうです。

そして、住民基本台帳では、氏名、性別、年齢、住所の主要4情報は都道府県などにも住基ネットで保存されるものの、本籍地など詳細な情報は市町村しか保管していないため、今回その喪失が危ぶまれていました。

しかし、従来、総務省では各自治体に同台帳のデータをバックアップするよう指導していたそうで、今回はそれが活かされた格好です。

仮庁舎ができていない大槌町以外はバックアップデータを復元し、すでに住民票の交付事業を再開するなどしており、更に、水に浸かっていたとしても、サーバーが残った自治体は、復元も試みているようです。

また、この4市町は同台帳同様に、戸籍データも消失しました。しかし、戸籍法に基づいて管轄する法務局に毎年、副本としてデータを送信していたため、法務局で再製手続きが進められているとのこと。

そして、やはり、これほどの戸籍が一度に失われたのは太平洋戦争中の空襲以来だったようで、しかも、今回であっても、消失していた可能性は否定できなかったため、総務省などでは、今後、より良い形でのバックアップ方法を検討するとの報道もございます。

いやはや、危うくどこぞのSFのような話になるところでした。戸籍や住民基本台帳にないという理由で、死者扱い、或いは元々存在しない人扱いになるというような、奇妙な事態が発生しかねない状況でした。とはいえ、最新の状況に復元するまでには、新生児や、死亡者などの扱いに苦慮するわけですね。大変作業のような気もしますが、これも復興への一歩といえましょう。

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