ビンラディン容疑者の死亡を確認したとアメリカが発表

ビンラディン容疑者を米殺害　パキスタン首都郊外で作戦(朝日新聞) - goo ニュース

アメリカ合衆国のオバマ大統領は、１日夜（日本時間２日午後）、テレビで緊急演説し、０１年９月の米同時多発テロ事件の首謀者として手配していた国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者（５４）を殺害し、遺体を収容したと発表しています。

ビンラディン容疑者はパキスタン・イスラマバード郊外の住居に家族と滞在中だったそうです。

ただ、同容疑者は既に活動の一線から離れて「神格化」されているとの報道があり、アルカイダの弱体化には否定的な見方が多いようです。アフガニスタンでも米軍の主敵は旧支配勢力タリバンに移っており、戦況の好転は望めない可能性もあり、なかなか厳しいとのことです。

オバマ大統領は演説で「ビンラディン容疑者の殺害か拘束は最優先事項だった」と述べ、「成果」を強調するとともに、「今後もアルカイダとの戦いは続く」と述べています。

米当局によるビンラディン容疑者を標的とした暗殺作戦は１日に実施されています。昨年８月に潜伏に関する情報がもたらされ、４月下旬になって居場所を突き止められ、地上での戦闘の末、殺害され、遺体が確認されたとのことです。

ビンラディン容疑者はサウジアラビア生まれであり、７９年の旧ソ連のアフガン侵攻に反発し、ムジャヒディン（イスラム聖戦士）としてアフガン入りしています。９１年の湾岸戦争時、サウジが米軍の駐留を許したことに反発し、反米・反サウジ王室の思想を強めています。その後、過激なイスラム原理主義者を募り、アルカイダを設立すると、その後、０４年１０月のビデオメッセージで、米同時テロ事件への関与を初めて認めています。

まぁでも、この発表直後、世界経済の株価や、原油価格まで変わるというのですから、影響の強さが伺えます。それほどの人だったということです。そして、今はリアルタイムで見ているから分かりませんが、数十年後に、この一件もまた歴史の中で評されているのでしょう。

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