経産省幹部によるインサイダー「エルピーダ株購入」

エルピーダ株購入は複数回…経産省幹部（YomiuriOnline）

経済産業省の元審議官（５２、現官房付）による半導体大手「エルピーダメモリ」（東証１部上場、東京）株のインサイダー取引疑惑で、元審議官によるとみられる同社株の購入は、妻の名義などで２００９年２月頃から複数回にわたり行われていたそうです。

この事実に、同省内では大きな衝撃が走ったという報道もありますね。

さて、同省が、同社への公的資金投入を決めたのは同年６月でしたが、証券取引等監視委員会では、同社の再建計画に深く関わっていた元審議官が、この決定などを見越して株を購入したとみて、金融商品取引法違反容疑で慎重に調べているようです。ただし、監視委の調べに、元審議官は容疑を否定しているそうですが、こういう人にこそ効く言葉がありますね。

　君子は未然に防ぎ
　嫌疑の間に処らず
　瓜田に履を納れず
　李下に冠を正さず
　嫂叔は親授せず
　長幼は肩を並べず

なお、同社は韓国勢などの慎重により壊滅した半導体メモリーのＤＲＡＭを生産する国内唯一の専業メーカーと知られており、０８年秋のリーマン・ショック後に業績が急速に悪化しています。そして、同社の立て直しは、同省内で重要課題の一つと位置付けられており、同省は０９年１月、産業活力再生特別措置法を改正し、公的資金で一般企業の経営再建を支援する新制度の制定方針を発表したものの、この措置について省内では、この時点で「（新制度は）エルピーダ社のため」と認識されていたとのこと。

果たして、容疑の実際のところがどうだったのか？見守りたいと思います。こんな無法・脱法が通るなら、やはり株式市場に公正さなどはないという事を、国が認めたことになりますからね。

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