肉牛、米沢・山形…ブランド産地も困惑(産経新聞)−livedoorニュース
放射性セシウムに汚染された稲わらを餌にしていた肉牛が、山形県内で流通していたことが判明したことで、全国的に有名な米沢牛や山形牛などのブランド牛の畜産農家が頭を抱えているようです。
そこで、県では急遽、18、19の両日、県内の400の肉牛肥育農家の立ち入り調査を行っています。「風評被害」の拡大を防ぐためにも必要な措置といえます。
宮城産わらなぜ全国へ 良質で一括大量購入可能(河北新報)−Yahoo!ニュース
全国で、放射性セシウムが検出される牛が続出した一件で、その原因に、宮城県産の「わら」があるとされていますが、その拡大した一因が報道されています。
そもそも、コメどころである宮城県産の稲わらは、品質の良さや量の豊富さが人気だそうで、汚染の可能性のある稲わらの使用が判明した6県以外にも全国各地で流通しています。
しかし、今回は新潟県や山形県でも、宮城県産稲わらが流通しましたが、その原因には、「冬期間の気候の違い」があるそうです。太平洋側にある宮城県は、春先の時期でも好天が多く、乾燥しており、わらが乾きやすく、一方で日本海側や内陸部は日照時間が少なく、良質なわらが品薄になり、春先の飼料として宮城県内から購入するケースが多かったそうです。
例えば、その宮城県の中でも、良質の米が穫れる登米市では、平地の田園地帯は風の通りが良く、わらが良質と評判だそうです。しかし、宮城県産稲わらは、昨秋の天候不順の影響を受けて春まで乾燥できなかったようで、回収できないまま水田に残った稲わらがあり、今回の汚染につながった可能性もあるそうです。もし、それらが震災前までに乾燥でき、倉庫なりどこかに保管できていれば、汚染は拡大しなかったのでしょう。
自然の中で行うことだけに、容易には出来ません。
また、今回、福島県内に流通した理由について、全農福島県本部は「昨秋から冬にかけて福島県内は長雨が続き、県内で稲わらを調達するのが難しかったのではないか。宮城には規模の大きい業者があり、一度に大量購入できるのも理由の一つだろう」と推測されているようです。
なお、これまであまり報道されていませんでしたが、2000年に北海道や宮崎県で発生した口蹄疫の感染経路は、「中国産稲わら」の可能性が高いそうで、その後、国産稲わらの需要が高まる契機になっており(米国産もあるようです)、今回の汚染拡大に至ったという話のようです。
繰り返しになりますが、自然の中で行うことですから、頭の中と書類の上だけでどうこうできる問題ではありません。或る意味、様々な要因が重なり、起こるべくして起きた問題だといえましょう。無論、東京電力が、福島第一原発を、正しく操作できていれば、この問題は無かったわけで、改めてその責任の重さを感じる次第です。
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放射性セシウムに汚染された稲わらを餌にしていた肉牛が、山形県内で流通していたことが判明したことで、全国的に有名な米沢牛や山形牛などのブランド牛の畜産農家が頭を抱えているようです。
そこで、県では急遽、18、19の両日、県内の400の肉牛肥育農家の立ち入り調査を行っています。「風評被害」の拡大を防ぐためにも必要な措置といえます。
宮城産わらなぜ全国へ 良質で一括大量購入可能(河北新報)−Yahoo!ニュース
全国で、放射性セシウムが検出される牛が続出した一件で、その原因に、宮城県産の「わら」があるとされていますが、その拡大した一因が報道されています。
そもそも、コメどころである宮城県産の稲わらは、品質の良さや量の豊富さが人気だそうで、汚染の可能性のある稲わらの使用が判明した6県以外にも全国各地で流通しています。
しかし、今回は新潟県や山形県でも、宮城県産稲わらが流通しましたが、その原因には、「冬期間の気候の違い」があるそうです。太平洋側にある宮城県は、春先の時期でも好天が多く、乾燥しており、わらが乾きやすく、一方で日本海側や内陸部は日照時間が少なく、良質なわらが品薄になり、春先の飼料として宮城県内から購入するケースが多かったそうです。
例えば、その宮城県の中でも、良質の米が穫れる登米市では、平地の田園地帯は風の通りが良く、わらが良質と評判だそうです。しかし、宮城県産稲わらは、昨秋の天候不順の影響を受けて春まで乾燥できなかったようで、回収できないまま水田に残った稲わらがあり、今回の汚染につながった可能性もあるそうです。もし、それらが震災前までに乾燥でき、倉庫なりどこかに保管できていれば、汚染は拡大しなかったのでしょう。
自然の中で行うことだけに、容易には出来ません。
また、今回、福島県内に流通した理由について、全農福島県本部は「昨秋から冬にかけて福島県内は長雨が続き、県内で稲わらを調達するのが難しかったのではないか。宮城には規模の大きい業者があり、一度に大量購入できるのも理由の一つだろう」と推測されているようです。
なお、これまであまり報道されていませんでしたが、2000年に北海道や宮崎県で発生した口蹄疫の感染経路は、「中国産稲わら」の可能性が高いそうで、その後、国産稲わらの需要が高まる契機になっており(米国産もあるようです)、今回の汚染拡大に至ったという話のようです。
繰り返しになりますが、自然の中で行うことですから、頭の中と書類の上だけでどうこうできる問題ではありません。或る意味、様々な要因が重なり、起こるべくして起きた問題だといえましょう。無論、東京電力が、福島第一原発を、正しく操作できていれば、この問題は無かったわけで、改めてその責任の重さを感じる次第です。
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