「日本沈没」の創作メモ、小松左京さん宅で発見(読売新聞)−Yahoo!ニュース
7月に80歳で亡くなったSF作家、小松左京さんが、社会現象となった1973年の代表作『日本沈没』用に書いたと見られる創作メモが見つかったそうです。
小松さんは、地殻変動で日本列島が水没するという小説『日本沈没』を書き、オイルショックで混乱する社会に衝撃を与えました。同小説は、400万部のベストセラーとなり、その後も似たような題材を用いたSF小説・映画・マンガが出ています。
今回は、小松さんの死後、大阪府内の自宅に、原稿用紙などに走り書きした日本列島や地殻の図などの創作メモが残されているのが分かったという話です。
それは、沈没を事前に予見した科学者・田所博士と政界の黒幕・渡老人が、国土を失った日本人の試練を語りあうエピローグの名場面の草稿6ページ分もあり、それは、関西で育った仏教的観念と関東の武家政権のリアリズムの対比で日本人の精神史を考察するなど、完成稿とは異なるようです。
そうした思索を経て、日本の風土への愛情を告白し民族の成長を促す発表原稿へと至ったことがうかがえる貴重な資料となっているようです。
今では、こういう「メモ」も、デジタルデータになっている場合が多いのでしょうけれども、やはり手書きで残すことの大切さはありますよね。その筆致に、生々しく残る思索の後、なんていう話は遺していくべきだと思います。
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7月に80歳で亡くなったSF作家、小松左京さんが、社会現象となった1973年の代表作『日本沈没』用に書いたと見られる創作メモが見つかったそうです。
小松さんは、地殻変動で日本列島が水没するという小説『日本沈没』を書き、オイルショックで混乱する社会に衝撃を与えました。同小説は、400万部のベストセラーとなり、その後も似たような題材を用いたSF小説・映画・マンガが出ています。
今回は、小松さんの死後、大阪府内の自宅に、原稿用紙などに走り書きした日本列島や地殻の図などの創作メモが残されているのが分かったという話です。
それは、沈没を事前に予見した科学者・田所博士と政界の黒幕・渡老人が、国土を失った日本人の試練を語りあうエピローグの名場面の草稿6ページ分もあり、それは、関西で育った仏教的観念と関東の武家政権のリアリズムの対比で日本人の精神史を考察するなど、完成稿とは異なるようです。
そうした思索を経て、日本の風土への愛情を告白し民族の成長を促す発表原稿へと至ったことがうかがえる貴重な資料となっているようです。
今では、こういう「メモ」も、デジタルデータになっている場合が多いのでしょうけれども、やはり手書きで残すことの大切さはありますよね。その筆致に、生々しく残る思索の後、なんていう話は遺していくべきだと思います。
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