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Channel: つらつら日暮らし
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渡唐の天神について(仏教中世なぞなぞ集16)

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前回】の答えですが、問1:こつゞみ(小鼓)。問2:三井寺。問3:かんたん(邯鄲)の枕。以上です。どうでしたか?解けましたか?

さて、鈴木棠三氏編『中世なぞなぞ集』(岩波文庫)を入手したので、それから適宜「仏教に関わるなぞなぞ」を採り上げて、見ていきたいと思います。なお、解答については、もしコメント欄で正解をお寄せいただいた場合には、正答と申し上げますし、コメント投稿が無かったり、もしくは正解者がいない場合でも、次の回の連載記事で掲載しますので、挑戦してみてください。

記事は、「問い」と、編者の鈴木氏による解説を部分的に紹介(全てを紹介すると、分かっちゃうのでそれはしません)し、後は拙僧自身のヒントを掲載したいと思います。解説やヒントを見たくない人のために、反転文字(反転文字←読みたい人は、空白の部分をマウスで範囲指定してください)にしておきます(携帯電話には未対応です)。

今日は連載16回目です。

問1:とたうの天神こなたへこなたへ

解説:渡唐の天神は、菅公が渡唐して宋の径山で無準に参禅したという伝説。これに基づく画や彫像が作られた。その天神は仙冠をかぶり、道服を着て梅花の枝を手に持つ。解、渡唐の天神で唐神、こなたへと招くのは、請じ。

ヒント:答えですが、かつての木造家屋にはたくさん存在していたものです。それにしても、渡唐天神の話、なぞなぞにまで進出していたんですね。拙ブログでも【天神様の命日の記事】を始めとして、何度か採り上げています。

問2:香炉ころんだ

解説:火取りが寝た。

ヒント:最近の日本の世帯事情を指し示したような答えですね。香炉を火取りというのは、「火取香炉」というものがあるためです。

問3:徳大寺の左大将ハしやうたいなうして大じをうしなふ。

解説:正体無うしては、失態を演ずること。大じは大事。解、徳大寺の左大将から、将と体が消え、大じが無くなると・・・

ヒント:答えですが、或る草の名前です。かつてはこの茎を使って、物を磨いていたそうです。

ということで、毎回3問くらい出していこうと思いますけど、是非是非頭をフル回転してみてください。今時の「クイズ」とも違うので難しいと思いますけど、これはこれで楽しいですよ。

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これまでの連載は【ブログ内リンク】からどうぞ。

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