お遍路を装った詐欺師の７５歳女に注意

四国霊場に出没する７５歳女、お遍路装う詐欺（読売新聞）−Yahoo!ニュース

お遍路姿をして通行人から旅費名目で金をだまし取ったとして、香川県警に住所不定・無職の熊塩孝子容疑者（７５）が詐欺容疑で逮捕されています。

２０１０年４月頃から、香川、徳島、愛媛３県の霊場や繁華街で少なくとも３０件（被害総額約１００万円）の寸借詐欺を繰り返していたとのこと。

なお、悪質なのはその動機であり、「四国ではお遍路が大事にされるので、すぐにお金を出してくれた」と供述しているそうです。まさに善意に付け込んで・・・という話になるのですが、後述しますが、そんな単純ではありません。

さて、熊塩容疑者ですが、２月２５日頃、高松市の路上で同市の女性（７３）に「東京から遍路に来たが、帰りの旅費がないので貸してほしい」と声をかけ、１万円を詐取した疑いで今月１０日に逮捕されました。この熊塩容疑者の手帳には約１００人の連絡先が書かれており、県警が連絡を取ると余罪も判明したそうです。

熊塩容疑者は白衣姿で金剛杖を持って３県の霊場などに現れ、高齢女性らに「主人と娘を相次いで亡くし、悲しみを癒やそうと遍路に来た」と身の上話をし、信用させていたそうです。被害者の中には４０万円を現金書留で熊塩容疑者の宿泊先に送った人もいたとのこと。

まぁ、全部が全部とはいいませんが、中には本当に救いを求めてお遍路する人もいる状況を思うと、そういう人を騙そうと近付く手口は悪質です。とはいえ、この辺が難しいところですが、これで、騙された側について色々という人がいるかもしれません。でも、やっぱり騙されても、その人が善意からお遍路さんにお金を出したというのは、とても良いことなのです。悪いのは、その騙そうとした人だけであります。むしろ、この騙されようとそうで無かろうと、言葉を信じお金を出すという行為そのものは、疑い無く善行で、今の日本と日本人には必要なことなのです。

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