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Channel: つらつら日暮らし
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<iPS臨床問題>虚偽報告事件は森口氏本人も虚偽を認める

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iPS移植、5件「ウソ」…森口氏が記者会見(YomiuriOnline)

iPS細胞(新型万能細胞)から作った心筋細胞を患者に移植したと虚偽発表した森口尚史氏(48)が、アメリカ・ニューヨークで記者会見し、6件の手術のうち、5件を「ウソ」と認めたそうです。

なお、森口氏は6件の手術について、「今年2月14日から9月末にかけて治療を実施した」としていたそうですが、会見では、5件を虚偽と認め、手術は「将来の予定だった」と話したそうです。

その上で「自分の責任であり、大変申し訳ない」と謝罪しており、残る1件の手術は、今年2月ではなく「昨年6月」と時期を訂正したそうです。

・・・?

この手術について、森口氏はハーバード大関連のマサチューセッツ総合病院で行ったとしていましたが、これも撤回しており、「病院の倫理委員会から承認を得たが、手術だけはボストン市内の別の所でやった」と釈明したそうです。しかし、マサチューセッツ総合病院は「承認していない」としています。

もう、何が何だか、よく分からない感じです。

とはいえ、時期が時期だけに、完全にやらかした印象です。まぁ、どの学問領域にも、こういう人はいるでしょうけれども、それにしても、酷い虚偽報告でしたな。そして、それに釣られて、大々的に報道した読売新聞も褒められません。内部で大いに反省し、掲載までの手続きで不備があったとすれば、該当者の懲戒を含めた対応をすべきでしょう。

森口氏に騙された、と主張したいのは分かりますが、報道機関が騙されてはなりません。だいたい、或る個人の主張の「裏」が取れていなかった、という話になるではありませんか。そのようなプロセスの曖昧さこそが、問題なわけです。

いやはや、日本は短い期間で、iPS細胞に関連して、名誉と醜聞と、同時に得てしまいましたな。

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