いよいよ戦闘艦艇は多胴船が常識か？

新型戦闘艦　「三胴船」日米共同研究へ　中国抑止の防衛協力　来年度から（産経新聞）−Yahoo!ニュース

日米両政府が来年度からの新型戦闘艦の共同研究に向け最終調整に入ったそうです。

これは、「三胴船」と呼ばれる船体の研究で、構造に関する試験データを共有し研究を効率化するのが狙いとのこと。

実用化のメドが立てば開発に移り、海上自衛隊の艦艇として平成３０年代後半に導入することを想定。三胴船型は多様な任務に活用でき、中国を抑止する「動的防衛協力」の象徴と位置づけるようです。

とはいえ、すぐにもパクられるでしょうが・・・

しかし、多胴船は、戦記SFものの小説・マンガでは既に多出しておりますが、現実には中々見られないのも現実です。

今回話題の三胴船は、主船体の左右に副船体を持っており、通常の艦艇に比べ（１）海中に沈む部分が細長いため抵抗が少なく高速航行が可能（２）副船体を備えることで横揺れに強く安定性が高い（３）副船体の幅だけ船体上部を拡幅でき、格納容積と甲板が大きいなどの利点があるそうです。

防衛省技術研究本部は来年度から研究に着手する方針で、試作費として来年度予算案概算要求に７億円を計上しており、２７年度までに５メートル大の試作品（模型）を複数製造し、２８、２９両年度に水槽試験などを行って最適な素材や構造を検証するとのこと。

米国との共同研究もこのスケジュールと歩調を合わせられるよう、防衛省は昨夏から国防総省と協議。年内にも協力内容を定める交換公文を締結するようです。

また、アメリカ海軍は一昨年、実用艦では初の三胴船型「インディペンデンス」を就役させており、これは「沿海域戦闘艦」と呼ばれ、水上戦や対潜戦に加え情報収集・警戒監視、兵員・物資輸送にも投入しました。

対中シフトでは東シナ海と南シナ海での多様な事態に艦艇を緊急展開させる必要があり、三胴船の対処能力は有効とされています。

共同研究のメリットとして日本側はインディペンデンスの教訓が得られ、米側は日本の技術を生かした能力向上とコストダウンを図れるようで、海自が三胴船を実用化する際、護衛艦や輸送艦を建造する案のほか、小型の掃海艇で能力を検証する案もあるそうです。

三胴船の技術を習得するだけでも対中抑止力になるとの指摘も多いと評判ですが、やっぱり、この多胴船技術の良いところは、航空母艦ではないか？と思っているんですけど・・・

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