<コストコ事故>建築士4人を書類送検へ 構造計算ミス疑い(毎日新聞)−Yahoo!ニュース
東日本大震災で東京都町田市の大型スーパー「コストコ多摩境店」駐車場のスロープが崩落し2人が死亡、8人が重軽傷を負った事故がございました。
そこで、このスロープについて、「構造計算」にミスがあったとし、警視庁捜査1課は近く、1級建築士4人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めたそうです。
震災による建物の崩落で刑事責任を問うのは初めてとのこと。今回、書類送検されるのは構造計算を担当した建築士と構造設計事務所の社長、工事監理者だった建築設計事務所の社長などだそうです。
具体的には、同店では2002年1月にm町田市から建築確認を受けた直後、駐車場など建物本体と、外壁に設置されたスロープ部分の構造を変更しており、当初は建物本体とスロープの双方が、柱とはりの骨組みに筋交いを入れた構造だったそうですが、本体だけ筋交いを外したとのこと。
その際、改めて構造計算をしたそうですが、構造設計事務所から引き継いだ建築士が計算ミスをしたとみられており、結局、震災では構造の違いから揺れ方に差が生じ、駐車場のスロープが耐震基準以下の震度5強〜5弱で建物本体とスロープの接合部が破断して落下し、車3台が下敷きになりました。
ここで、引き継ぎ時の情報共有が不十分だったことがミスの原因とみられ、どうやら明確に責任を問うことが出来るようです。
更に、工事監理者も強度不足の問題を見過ごしたとみて、ともに書類送検されるようです。日本ではどこか、責任の所在を曖昧にするような文化・慣習でしたが、それはあくまでも、農耕社会の文化だったともされています。都市部にまでその曖昧さを反映させる必要はないはずなのです。
六本木ヒルズ64センチ揺れた 制震装置なければ2倍に(朝日新聞デジタル)
森ビルですが、同社の六本木ヒルズ森タワー(東京都港区、238メートル)に設置した制振装置が、東日本大震災時に揺れの大きさを半分に抑え、継続時間が短くなるなどの効果があったと発表したそうです。
報道では、東日本大震災の時、森タワーの54階は64センチ揺れたそうで、更に、制震装置がない場合にどのくらい揺れるかをシミュレーションしたところ、揺れは約2倍になったそうです。
同タワーの制振装置には、金属の変形でエネルギーを吸収する「鋼材系」と、オイルなどの動きで吸収する「粘性系」があるそうで、森タワーには鋼材系192基、粘性系356基が設置されているそうです。また、鋼材系は大地震に効果があり、粘性系は風揺れから大地震まで幅広く効果を発揮すると報道されています。
やっぱり、技術的には優れたものを使っているんですね。でも確かに、50階以上の建物で、1.3メートル揺れるのと、64センチ揺れるのとでは、恐怖感が全く違いますから、この辺は流石の森タワーというところなのでしょうか。
この記事を評価して下さった方は、
にほんブログ村 国内ニュースを1日1回押していただければ幸いです(反応が無い方は[Ctrl]キーを押しながら再度押していただければ幸いです)。
東日本大震災で東京都町田市の大型スーパー「コストコ多摩境店」駐車場のスロープが崩落し2人が死亡、8人が重軽傷を負った事故がございました。
そこで、このスロープについて、「構造計算」にミスがあったとし、警視庁捜査1課は近く、1級建築士4人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めたそうです。
震災による建物の崩落で刑事責任を問うのは初めてとのこと。今回、書類送検されるのは構造計算を担当した建築士と構造設計事務所の社長、工事監理者だった建築設計事務所の社長などだそうです。
具体的には、同店では2002年1月にm町田市から建築確認を受けた直後、駐車場など建物本体と、外壁に設置されたスロープ部分の構造を変更しており、当初は建物本体とスロープの双方が、柱とはりの骨組みに筋交いを入れた構造だったそうですが、本体だけ筋交いを外したとのこと。
その際、改めて構造計算をしたそうですが、構造設計事務所から引き継いだ建築士が計算ミスをしたとみられており、結局、震災では構造の違いから揺れ方に差が生じ、駐車場のスロープが耐震基準以下の震度5強〜5弱で建物本体とスロープの接合部が破断して落下し、車3台が下敷きになりました。
ここで、引き継ぎ時の情報共有が不十分だったことがミスの原因とみられ、どうやら明確に責任を問うことが出来るようです。
更に、工事監理者も強度不足の問題を見過ごしたとみて、ともに書類送検されるようです。日本ではどこか、責任の所在を曖昧にするような文化・慣習でしたが、それはあくまでも、農耕社会の文化だったともされています。都市部にまでその曖昧さを反映させる必要はないはずなのです。
六本木ヒルズ64センチ揺れた 制震装置なければ2倍に(朝日新聞デジタル)
森ビルですが、同社の六本木ヒルズ森タワー(東京都港区、238メートル)に設置した制振装置が、東日本大震災時に揺れの大きさを半分に抑え、継続時間が短くなるなどの効果があったと発表したそうです。
報道では、東日本大震災の時、森タワーの54階は64センチ揺れたそうで、更に、制震装置がない場合にどのくらい揺れるかをシミュレーションしたところ、揺れは約2倍になったそうです。
同タワーの制振装置には、金属の変形でエネルギーを吸収する「鋼材系」と、オイルなどの動きで吸収する「粘性系」があるそうで、森タワーには鋼材系192基、粘性系356基が設置されているそうです。また、鋼材系は大地震に効果があり、粘性系は風揺れから大地震まで幅広く効果を発揮すると報道されています。
やっぱり、技術的には優れたものを使っているんですね。でも確かに、50階以上の建物で、1.3メートル揺れるのと、64センチ揺れるのとでは、恐怖感が全く違いますから、この辺は流石の森タワーというところなのでしょうか。
この記事を評価して下さった方は、
