「鉄の女」サッチャー元英首相死去…８７歳（YomiuriOnline）
「鉄の女」の異名を取り、強い指導力で英国経済を立て直したマーガレット・サッチャー元首相が８日、脳卒中で死去しています。８７歳でした。
元首相は、１９２５年、英中部のグランサムに生まれ、５９年総選挙で初当選して、下院議員となりました。７５年の保守党党首選で英国初の女性党首になると、７９年総選挙に勝利して英史上初の女性首相となり、９０年の辞任まで１１年半にわたって在任し、２０世紀以降の英国で最長となる政権を維持しています。
その政治理念は、市場原理を信奉し「小さな政府」路線を徹底し、労組のスト封じや国営企業民営化、金融自由化など「サッチャリズム」と呼ばれる手法で長期の経済低迷を打破すると、９０年代以降の金融主導の長期経済成長の下地を作ったとされています。
しかし、一方で、一徹な政治手法は党内外に多くの敵も生むこととなり、政権末期には孤立したとされ、その評価は現在でも英国国民の間で二分しているとされます。
外交では、世界随一の米国の同盟国としてレーガン米大統領や中曽根首相（いずれも当時）らと連携、ソ連の勢力拡大に対抗し、８２年には南大西洋のフォークランド諸島領有をめぐるアルゼンチンとの軍事衝突に勝利するなど、非常に強いイメージがございました。
なお、０８年に認知症を患っていることを親族が公表し、最近はロンドン市内で介護を受けながら暮らしていたとされています。
繰り返しになりますが、やはり強かった印象がありますね。しかも、その後の英国首相については、余り記憶に残らない人が多く、あぁ、ブレアさんとかってそれでしたっけ？とにかく、何だかイギリスって凄いぞ、っていうのはサッチャー元首相の手腕の上で成り立っていたんだろうなぁ、とか思うわけです。
心から哀悼の意を表します。
「理解し合えたことで冷戦終結」ゴルバチョフ氏（YomiuriOnline）
東西陣営が対立した「冷戦」を終結に導いた立役者であるミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領（８２）は８日、サッチャー英元首相の死去を受けて声明を発表し、「サッチャー氏と互いに理解し合えたことが、ソ連と西側の（関係の）雰囲気を変え冷戦終結につながった」と同氏をたたえています。その上で、「サッチャー氏は素晴らしい政治家で輝かしい人物だった」とし、同氏の死を悼んだようです。
「偉大なリーダー」サッチャー氏死去に安倍首相（YomiuriOnline）
安倍首相は８日夜、サッチャー英元首相の死去について、「意志の力を身をもって示した偉大なリーダーであり、国家国民のためにすべてをささげた尊敬すべき政治家であった。イギリス国民と深い悲しみを共にしたい」とするコメントを発表しています。
やはり、20世紀を代表する政治家の1人であったことは疑い無いように思います。
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「鉄の女」の異名を取り、強い指導力で英国経済を立て直したマーガレット・サッチャー元首相が８日、脳卒中で死去しています。８７歳でした。
元首相は、１９２５年、英中部のグランサムに生まれ、５９年総選挙で初当選して、下院議員となりました。７５年の保守党党首選で英国初の女性党首になると、７９年総選挙に勝利して英史上初の女性首相となり、９０年の辞任まで１１年半にわたって在任し、２０世紀以降の英国で最長となる政権を維持しています。
その政治理念は、市場原理を信奉し「小さな政府」路線を徹底し、労組のスト封じや国営企業民営化、金融自由化など「サッチャリズム」と呼ばれる手法で長期の経済低迷を打破すると、９０年代以降の金融主導の長期経済成長の下地を作ったとされています。
しかし、一方で、一徹な政治手法は党内外に多くの敵も生むこととなり、政権末期には孤立したとされ、その評価は現在でも英国国民の間で二分しているとされます。
外交では、世界随一の米国の同盟国としてレーガン米大統領や中曽根首相（いずれも当時）らと連携、ソ連の勢力拡大に対抗し、８２年には南大西洋のフォークランド諸島領有をめぐるアルゼンチンとの軍事衝突に勝利するなど、非常に強いイメージがございました。
なお、０８年に認知症を患っていることを親族が公表し、最近はロンドン市内で介護を受けながら暮らしていたとされています。
繰り返しになりますが、やはり強かった印象がありますね。しかも、その後の英国首相については、余り記憶に残らない人が多く、あぁ、ブレアさんとかってそれでしたっけ？とにかく、何だかイギリスって凄いぞ、っていうのはサッチャー元首相の手腕の上で成り立っていたんだろうなぁ、とか思うわけです。
心から哀悼の意を表します。
「理解し合えたことで冷戦終結」ゴルバチョフ氏（YomiuriOnline）
東西陣営が対立した「冷戦」を終結に導いた立役者であるミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領（８２）は８日、サッチャー英元首相の死去を受けて声明を発表し、「サッチャー氏と互いに理解し合えたことが、ソ連と西側の（関係の）雰囲気を変え冷戦終結につながった」と同氏をたたえています。その上で、「サッチャー氏は素晴らしい政治家で輝かしい人物だった」とし、同氏の死を悼んだようです。
「偉大なリーダー」サッチャー氏死去に安倍首相（YomiuriOnline）
安倍首相は８日夜、サッチャー英元首相の死去について、「意志の力を身をもって示した偉大なリーダーであり、国家国民のためにすべてをささげた尊敬すべき政治家であった。イギリス国民と深い悲しみを共にしたい」とするコメントを発表しています。
やはり、20世紀を代表する政治家の1人であったことは疑い無いように思います。
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