中国では副市長がネットで情事を暴露され失脚

ネットで情事暴露され失脚＝副市長、党規違反で調査−中国（時事通信）−Yahoo!ニュース

昨日は、尖閣での中国漁船が日本の巡視船に突撃してきた映像が、ユーチューブ上に流されたことで、様々な騒動になっていましたが、中国のインターネット上では、別の状況で、盛り上がったようです。

広東省茂名市副市長の愛人だったと称する女性が「副市長にもてあそばれた」と告発し、かつての情事を暴露する文章が出回ったそうです。これにより、同省の共産党規律検査委員会は６日までに「重大な規律違反」の疑いで調査を開始したとのこと。

今回調査対象になったのは陳亜春副市長（５７）という人だそうです。女好きだったのでしょうかね。それとも、副市長というのも、一定の権力を持つ地位なので、それで“溺れて”しまったのでしょうか・・・

なお、今回のように「規律検査委」の取り調べを受けた中国の共産党員はその時点で事実上失脚し、規律違反で処分された上、場合によっては刑事責任も追及されるそうです。恐ろしいですが、中国では官僚の不正・腐敗がまん延しているともされていますので、それくらい強権を発動できるようにしておかないと、どうしようもないのでしょうね。

ただし、浮気を交際相手に暴露されて失脚するケースは珍しいという報道もなされています。無論、「でっち上げ」でありますとか、「情報解釈の誤解」なども多いでしょうから、ネット上に出たから、即「悪」と決まるわけではありません。無論、「情熱」「反射神経」が問われやすい「ネット世論」は、「善悪」の決めつけは、恐ろしいほど早いですが。

しかし、ネットでは隠し事は出来ません。まぁ、一定の技量を持つ人が、情報を操作することは出来るでしょうけれども、人の心まで操作できるわけではないのです。されど、隠し事は出来ないという事実は、従来「神」の如き超越者が担っていた、「姿無き監視」の機能を、ネットが担うことになり、ここからまた、人間社会が、ただ倫理的な善人であるべきだという話にもなってきます。

そういう意味でのネットの役割には期待したいところです。

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