紙のような集積回路が開発される−日本

＜集積回路＞くしゃくしゃに丸めてもＯＫ　東大教授ら開発（毎日新聞）−Yahoo!ニュース

やっぱり日本は、「神の国」ならぬ「紙の国」ですね。

今回の一件ですが、０．０２ミリという極薄の集積回路（ＩＣ）を、東京大学のチームが開発したそうです。

材料には、有機物を使うことで、ハンカチのようにくしゃくしゃに丸めても性能を維持できるのが特徴で、医療機器や折りたたみ式ディスプレーへの応用が期待できるそうです。

ＩＣとは、トランジスタなどの素子を組み合わせた電子回路でありまして、パソコンや携帯電話などに使われています。まぁ、これ自体はもはや、珍しくも何ともありません。

そして、そのトランジスタはシリコンを使う型が主流でしたが、最近では似たような元素である炭素などでも出来ていたため、軟らかく扱いやすい有機トランジスタの開発が進められてきました。「炭素」が入っている化合物を、「有機化合物」というのです。

開発チームでは、ＩＣの基板となるプラスチックフィルム上で、髪の毛の太さの１万分の１に相当する数ナノメートルサイズの物質を操作する技術を開発したそうで、これによりフィルム上に有機トランジスタを均一に配置することに成功し、厚さ０．０２ミリのＩＣを作り上げたそうです。

ＩＣは乾電池並みの２ボルトの電圧で大きな電流を作り出せ、従来の１０分の１以下の半径０．１ミリにまで丸めても、ＩＣとして世界最高水準の機能が保たれたそうです。実用性が高そうですね。

この技術の開発で、今後は、直接この集積回路を使った機器を手に巻き付けて脈拍数や体温を測定したり、医療用カテーテル（管）の側面に張り付けて血管の硬さを測り健康状態を調べられるようになるかもしれないそうです。

更には、「印刷技術」を応用して大量生産できるそうで、製造工程が構築されれば、急速に普及するのではないかという関係者の見通しも報道されています。こういうのは、本当に凄いですね。しかも、どこまでも応用できますし、期待は膨らみますね。

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