全国のIC乗車券が相互利用可能に

１枚あればＯＫ…ＩＣ乗車券１０種、相互利用へ（読売新聞）−Yahoo!ニュース

ＪＲ東日本やＪＲ西日本などＪＲ各社と、首都圏、名古屋圏、関西、九州の主な私鉄などは、それぞれが発行する１０種類のＩＣカード乗車券の相互利用を始める方針を固めたそうです。

一瞬、どこの組織・団体が行うのかと思っていましたが、これから「検討会」を発足させ、２０１３年春の相互利用開始を目指す話のようです。

つまり、現在１０種類存在する「ＩＣカード乗車券」のうち、１枚でも持っていれば、出張や旅先の交通機関でも利用できるようになり、利便性が飛躍的に高まります。

現行のＩＣカード乗車券は、基本的な技術仕様が共通で、発行する会社や団体が合意すれば相互利用が可能でした。ただ、参加する鉄道会社やバス会社ごとにシステムの改修費が必要になるため、一部の小規模経営のバス会社などが相互利用の拡大に消極的だったとされています。

しかし、ＩＣカード乗車券の普及が進み、さらに利便性向上を図るためには避けて通れないと各社が判断し、今回の「検討会」発足となったようです。しかも、既にＪＲ東日本を中心にＪＲ各社間の一部で相互利用が行われています。また、首都圏では、私鉄やバス会社が発行する「ＰＡＳＭＯ（パスモ）」とＪＲ東日本の「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」、関西ではＪＲ西日本の「ＩＣＯＣＡ（イコカ）」と私鉄などで使える「ＰｉＴａＰａ（ピタパ）」など、エリアごとに進んでいます。ここで、今回統合される１０種類のＩＣカード乗車券のおさらいをしてみましょう。

・Ｋｉｔａｃａ（ＪＲ北海道）
・Ｓｕｉｃａ（ＪＲ東日本）
・ＴＯＩＣＡ（ＪＲ東海）
・ＩＣＯＣＡ（ＪＲ西日本）
・ＳＵＧＯＣＡ（ＪＲ九州）

ここまでは、ＪＲ各社で、既に「Ｓｕｉｃａ」であれば、上記５つと相互利用が可能です。ところで、話によると、当初は名称に必ず「ＩＣ」を入れるようにという話があったにも関わらず、もう「Ｋｉｔａｃａ」の段階で、「ＩＣ」が「分割利用」され、「ＳＵＧＯＣＡ」に至っては、「Ｉ」が無いという話・・・ここは、ＩＣ使ってないのだろうか？それから、ＪＲ以外は以下の通り。

・ＰＡＳＭＯ（関東私鉄）⇔Ｓｕｉｃａ
・ｍａｎａｃａ（名古屋私鉄等）来年から
・ＰｉＴａＰａ（関西私鉄等）⇔ＩＣＯＣＡ
・ｎｉｍｏｃａ（西日本鉄道）⇔ＳＵＧＯＣＡ等
・はやかけん（福岡市交通局）⇔ＳＵＧＯＣＡ等

これが、私鉄などのＩＣカード乗車券になります。もう、ＪＲ以上に命名基準がバラバラ。最後の「はやかけん」なんて、ギャグ。で、これらが統合されるっていう話です。なお、一部は既に統合してしまっているわけです。よって、拙僧のようなＳｕｉｃａユーザーには、余り関係のない話になりそうです。例えば、東急世田谷線でのみ使える「せたまる」ユーザーなどは、統合に参加できれば、メリットあると思いますけど・・・いや無いか（笑）

で、書いていて気付いたのですが、ＪＲ四国って無かったっけ？とか思っていたら、そもそもＪＲ四国ではＩＣカード乗車券を導入しておらず、四国で検討会に参加予定の鉄道会社などはないということで、「お遍路さんの島」は、やはり地道に従来の方法で電車に乗らないとダメのようです。

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